海外取引所のメリットとリスク。【初心者におすすめ】国内取引所との違い

海外取引所を利用したいけど選び方が分からないと悩んでいる人も多いと思います。
海外取引所は国内取引所に比べて情報が少ないため敷居を高く感じてしまうかもしれません。しかし取引所は国内でも海外でも同じように売買するため大きな違いはありません。ここでは海外取引所のメリットや危険性、おすすめの海外取引所について紹介します。
仮想通貨で稼ぐ人は海外取引所も利用している
仮想通貨の投資で稼ぎたい人は海外取引所に登録している場合が多いです。一般的に海外取引所と聞くと、国内取引所も理解しきれていないのに不安であることや英語が分からないなどハードルの高さを感じてしまうかもしれません。
しかし海外取引所と国内取引所は売買の仕方に違いはないため、積極的に利用することで様々なサービスを利用することができます。
仮想通貨の初心者の方は、はじめに国内取引所に登録をしてBTCやETHなどのメジャーな仮想通貨の銘柄から投資をはじめる人が多いと思います。しかし仮想通貨の投資にある程度慣れてくると、もっと多くの種類の仮想通貨に触れてみたい、より効率的に仮想通貨を運用したいと、国内取引所のみでは不満を感じることもあるかもしれません。
海外取引所では、数多くの仮想通貨の銘柄やサービスが充実しているため、投資の選択肢を増やす意味でも理解を深めることは多くのメリットがあります。
海外取引所のメリット
海外取引所には、国内取引所にはないメリットがたくさんあります。ここでは4つのメリットについて解説します。
豊富な仮想通貨の銘柄
海外取引所の仮想通貨の取り扱い銘柄数は国内取引所よりも多いです。一般的に国内取引所では10-20種類程度ですが、多くの海外取引所では100種類以上の銘柄を揃えています。
BTCやETHなど有名で時価総額上位の仮想通貨は国内取引所で投資することはできますが、新規上場したばかりの銘柄や草コインなどは取り扱っていないため、海外取引所に登録することで幅広い銘柄から選ぶことが可能になります。
しかし海外取引所の仮想通貨の中にはリスクの高い銘柄や詐欺コインといわれる銘柄が含まれている可能性があります。国内取引所よりもリスクが高いため注意や経験が必要になります。
国内取引所より手数料安い
海外取引所は国内取引所と比較して手数料が安いことが特徴です。国内取引所の中には入出金手数料や送金手数料が無料の取引所も多く、十分安いのではないと感じる人もいるかもしれません。
しかし売却価格と購入価格の差額であるスプレッドも手数料であり、国内取引所では比較的スプレッドの幅が広く設定されています。
スプレッドが広いほど売買による利益が圧迫されるため、同じ取引を行ったとしても取引所によって利益に差が生まれてしまいます。
そのため、スプレッドや各種手数料の少ない海外取引所を利用することで損を減らすことができます。
登録に本人確認が必要ない場合も
海外取引所では本人確認などの登録までの手続きが簡略化されているためスムーズに取引をはじめることができます。
国内取引所で取引を開始するためには、多くの個人情報を入力して身分証などを提出して本人確認に数日から数週間程度の期間がかかることになります。
一方で海外取引所の登録ではメールアドレスのみで開始できる場合や、本人確認も即時承認されることも多いため取引をすぐに始めたい人には便利な仕組みになっています。
ステーキングなど多くのサービスに対応している
国内取引所では扱っているサービスが少ないため、ステーキングや高レバレッジでの取引、分散型取引所(DEX)などを利用することが難しいです。
ステーキングとは保有している仮想通貨を一定期間預け入れることで金利を受け取ることができる仕組みになっており、ステーキングを利用できる国内取引所は少ないのが現状です。
またレバレッジでの取引も、海外取引所では100倍を超える取引によって大きなリターンを得るチャンスが生まれますが、国内取引所では最大でも2倍の取引までの場合が多いです。
このように海外取引所では豊富なサービスが選択肢に入ることで多くのチャンスを得られます。
海外取引所のリスク
海外取引所では豊富な取扱い銘柄やサービスの充実などの利点がありますが、一方でリスクが多いことも注意しなければなりません。
金融庁の認可
海外取引所は金融庁の認可を受けていないため安全であるとは言い切れません。
2017年4月に改正資金決済法が施行され、仮想通貨を取り扱う際には金融庁への届け出が必要になっています。しかし現状では金融庁の認可を受けているのは国内取引所のみで、海外取引所は認可を受けていません。
そのためリスク管理やマネーロンダリング、テロ資金への流用などの対策がされているのか不透明な場合があり、国内取引所よりもリスクが高いといえます。
詐欺などの被害に遭いやすい場合も
海外取引所ではハッキングなどの被害が多数報告されています。
2022年6月には、海外の分散型取引所であるMaiar Exchangeで約15億円のハッキング被害にあっています。
1/ The recovery plan is complete.
Here's the current status on the Maiar DEX, and important next steps.
Challenges may inevitably come.
When they do, we focus all our energy to rise up, and push forward.
— Beniamin Mincu — e/acc 🔥🛠️ (@beniaminmincu) June 6, 2022
国内取引所でもトラブルやハッキング被害は報告されていますが、海外の方が被害の規模や頻度が高い傾向にあります。取引所を選ぶ際にはセキュリティ対策をしっかり行っているか過去に被害を受けているかなど確認することが重要です。
法規制が日本とは異なる
日本と海外では法律や規制が異なるため、知らずに利用をしているとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
海外取引所を利用する時には、運営元の国の法律などを情報収集することが必要不可欠です。そのため、外国語を読む能力や法律を理解することが求められるので、国内取引所よりハードルが高いといえるでしょう。
レバレッジが高いためハイリスク
海外取引所では、高いレバレッジで投資できるため高リターンが期待できる一方で損をするリスクも高くなります。
特に初心者にとってレバレッジ取引はリスクが高いためおすすめはできません。100倍のレバレッジ取引では、1%の下落で元金を失ってしまいます。
おすすめの海外取引所
海外には100を超える取引所があり、どの取引所を選べばいいか分からないという人も多いと思います。ここでは日本語にも対応しているおすすめの海外取引所を紹介します。
FXGT
FXGTは2019年に設立された海外取引所で、通常のFXと仮想通貨のFXの両方に対応したハイブリッド取引所であることが大きな特徴です。
取扱通貨数 | 約130銘柄 |
---|---|
口座開設 | 最短で10分 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
取引手数料 | 仮想通貨によって異なる |
日本語 | あり |
スマホアプリ | なし |
NFTサービス | なし |
FXGTはFXに力を入れており、レバレッジ取引は最大で1000倍まで可能になります。一般的に国内取引所のレバレッジ取引は2倍程度、海外取引所でも100倍程度が多いため、FXGTのレバレッジ1000倍という水準は突出しているといえます。
FXGTでは入出金手数料が無料であるため、手数料が引かれる心配をすることなく取引に集中することが可能です。
一方でスマホアプリに対応しておらず使い勝手がいいとはいえません。また、2019年にサービスが開始したばかりということもありスプレッドが広い傾向にあります。
FXGTはレバレッジ1000倍まで対応していることもあり、仮想通貨FXも始めてみたい人におすすめの海外取引所といえます。
Bybit
Bybitは2018年に設立されたシンガポールの海外取引所です。
Bybitは日本語にも対応しておりスマホアプリでの利用も可能なため日本人でも手軽にスタートすることができる取引所です。
取扱通貨数 | 約130銘柄 |
---|---|
口座開設 | 最短で10分 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 仮想通貨によって異なる |
取引手数料 | 仮想通貨によって異なる |
日本語 | あり |
スマホアプリ | あり |
NFTサービス | あり |
大きな特徴として最大で100倍のレバレッジ取引に対応していることや取引手数料が安いことが挙げられます。
Bybitでは指値注文の際に手数料が-0.025%であるため取引をすると逆に手数料を受け取ることができる仕組みになっています。
そしてBybitのユーザー数は2022年の時点で約250万人を超えており世界でもトップクラスの規模を誇る取引所に成長しています。今後もスポンサーの増加が期待されており、ユーザー数を考慮しても安全性が高い取引所になります。
Binance
Binanceは2017年にサービスが開始された海外取引所で、仮想通貨の取扱銘柄が非常に多いことが特徴です。
取扱通貨数 | 約370銘柄 |
---|---|
口座開設 | 10分程度 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 仮想通貨によって異なる |
取引手数料 | 仮想通貨によって異なる |
日本語 | あり |
スマホアプリ | あり |
NFTサービス | あり |
Binanceは取引高が世界1位であるため信頼性が高いだけでなく様々なメリットがあります。取引数が多いことでスムーズに取引相手が見つかり約定がしやすく、スプレッドの幅も狭くなります。
Binanceにはステーキングなどの多くのサービスやNFTマーケットも存在するため、仮想通貨を利用した投資の選択肢を選ぶことが可能です。
また、時価総額5位(2022年7月10日時点)のバイナンスコイン (BNB)という独自トークンを発行しており、BNBで取引をすることで手数料が割引きされるなどの優遇措置があることもメリットのひとつといえます。
登録も非常にシンプルなため海外取引所を初めて利用する人もオススメできる海外取引所になります。
まとめ
海外取引所では自由度の高い取引が可能になりますが、リスクの高さについてもしっかりと理解しておかないと損をしてしまう可能性があります。
海外取引所は高いレバレッジや取引銘柄数の豊富さがメリットですが、一方でハッキング被害や海外の法規制の違いなど危険性があることも把握しておきましょう。
初心者の投資家にとって海外取引所はハードルが高いと言われることが多いです。失敗しないためにはリスク管理をしっかりとして少額から仮想通貨の投資経験を積むことが大切です。