ビットコインの半減期まで1年を切る 半減期による影響は?
4年に1回の間隔で行われているビットコインの半減期まで1年を切っています。
ビットコインの半減期は、過去のデータをみるとビットコインの価格と高い相関関係があり、半減期の時期や半減期によってどのような影響があるのかを知っておかないと損をする可能性もあります。
ここでは、2024年に迫ったビットコインの半減期による影響や価格予想、注意点について解説をします。
ビットコインの半減期まで1年を切る
仮想通貨のビットコインが次の半減期を迎えようとしています。
ビットコインの半減期は約4年に1回の頻度で発生しており、前回の2020年5月12日の次の半減期は2024年4月28日と計算がされております。
ビットコインは半減期が訪れるたびにコインを発行するペースが遅くなります。そのため半減期を繰り返すことによってビットコインの希少性が高まり、信頼性も上がることになります。
そして過去のビットコイン半減期では、前後に価格が上昇する傾向がみられます。
次の半減期ではビットコインの最高値が更新される可能性もあると言われており、大きな期待がされています。
次の半減期は2024年と予想される理由
ビットコインのマイニングの報酬は21万ブロックが追加されるごとに半減する仕組みです。
ブロックを追加するためには約4年がかかるため、これまでの半減期は約4年の間隔で発生してきました。
前回の3度目の半減期が2020年5月12日であったため、次回は2024年4月28日前後であると予想がされています。
ビットコインの半減期とは
ビットコインの半減期は、ビットコインネットワークにおけるブロック報酬を半減するシステムです。
ビットコインは、新しいブロックがマイニングされるたびに報酬が支払われ、これによって新しいビットコインが市場に供給されます。
しかし、おおよそ4年ごとに半減期が発生し、ブロック報酬が半分に削減されます。
半減期とは、ビットコインの供給量をコントロールするメカニズムであり、ビットコインのインフレーション率を低く保つことが目的となっています。
過去のビットコイン半減期
ビットコインの半減期は過去に3回行われていますが、過去のデータを確認するとビットコインの価格上昇と半減期には強い相関関係があることが分かります。
半減期の時期 マイニング報酬 ブロック 価格
開始 2010年1月4日 50BTC 0
1回目 2012年11月29日 25BTC 210,000 約12ドル
2回目 2016年7月10日 12.5BTC 420,000 約650ドル
3回目 2020年5月12日 6.25BTC 630,000 約8800ドル
4回目 2024年4月? 3.125BTC 840,000 –
ビットコインの1回目の半減期である2012年には、知名度や市場もまだ小さかったこともあり大きな変化はありませんでした。
2016年の2度目の半減期では、マイニング報酬が25BTCから12.5BTCに半減しています。
2016年7月には価格が下落していますが、半年後の2017年2月にはビットコインの価格が約80%の上昇を記録しています。
3度目の半減期である2020年にはマイニングの報酬が6.25BTCまで半減しており、これまでマイニングを行っていた事業者が辞めるきっかけとなっています。
2020年にはビットコインの知名度も一般人が認知しているほど高まっており、多くの個人投資家が取引するようになり市場も拡大していました。
それにともないビットコインの価格も2020年12月には2倍以上に高騰し、翌年4月には世界的な金融緩和の影響もあり、約60,000ドルを突破し500%以上の歴史的な急上昇をみせています。
ビットコイン半減期による価格予想
ビットコインは次の2024年に予定されている半減期によって、価格が上がると予想されています。
2023年8月にマイニング事業を行っているBlockware Solutionsは、ビットコインの価格は次の半減期で約40万ドルを超える可能性があると見解を示しています。
(引用:Blockware Solutions)
半減期はビットコインの価格に最も影響のある要因であり、価格が上昇する理由として以下のようなポイントを挙げています。
半減期によって需要が高まる
ビットコインは供給量が減るほど需要が高まる傾向にあります。
現在ビットコインを取引している多くの投資家は、半減期によるビットコインの供給量への影響を理解しています。
そのため過去の半減期の前後に需要が増加していることをみても、次回の半減期に向けて資本を投入する準備をしている投資家が多いでしょう。
小規模マイナーの撤退
ビットコインの価格が上昇する理由として、小規模なマイナーがマイニング報酬の半減によって数が減ると予想されています。
マイナーの数が多いほど売り圧力も上がるため、前回の半減期ようにマイナーの撤退が続くことによってビットコインの価値が高まる可能性が高いです。
ビットコインの半減期の注意点
ビットコインの半減期は仮想通貨の市場全体でも重要なイベントとなりますが、投資する際には慎重な計画性とリスクの管理をすることが求められます。
特に半減期から半年から1年程度は、ビットコインだけでなくアルトコインの価格も不安定になる傾向があるため注意することが重要です。
半減期前後の価格変動
ビットコインの半減期では、1回目の半減期に大きな価格変動は見られませんでしたが、2回目、3回目には最終的に大幅に上昇する結果となっています。
4回目のビットコイン半減期である2024年4月の前後には、大きな下落や高騰を繰り返す可能性が高いです。
そのため半減期の前後にビットコインの購入を検討している人も多いと思いますが、価格が不安定な時期に取引をすることはリスクが高まります。
同じように半減期を迎えた直後に利確をし、売り注文が増えることで一時的に価格が大幅に下落することもあるため、相場が安定しない半減期の直前や直後の取引は慎重に行う必要があります。
アルトコインとの関係
ビットコインの半減期によってアルトコインにも影響を与えると言われています。
前回の3回目の半減期ではビットコインは強気の相場となっていましたが、一方でアルトコインは上昇幅もビットコインほど高くはなくBTC建てでは下落する通貨も多くありました。
アルトコインの価格が下がる要因としては、ビットコインの半減期に合わせてBTCを購入するためにアルトコインが売却されるため、弱気が加速することが大きいです。
そのため2024年に予定されているビットコインの半減期の前後でも、アルトコインの価格が不安定になり下落に転じる可能性もあることに注意しなければいけません。
半減期だけで判断することは危険
ビットコインの半減期は価格が上昇する可能性のある大きなイベントのひとつです。
しかし半減期の時期は価格が不安定になり、半減期というだけで購入をすることは、リスクが高いといえます。
そのため半減期の前後だけ取引をするのではなく、普段から積み立てておくことや事前に仕込んでおくことでリスクを分散させることがおすすめです。
実際にビットコインの半減期後には価格が上昇する傾向にあるため、過去の情報やデータを収集し事前に購入しておくことで利益を得やすくなるでしょう。
まとめ
ビットコインの半減期は、仮想通貨市場において供給量と価格に重要な影響を与えるイベントです。
2024年の半減期に向けて市場の動向を注視し、適切な投資戦略を検討することが賢明です。
しかし仮想通貨の市場は予測がしにくいため、注意点やリスクがあることを忘れずに投資を行うべきです。