ビットコインの半減期の必要性とは?過去の価格変動や次回2024年の予測も!

「ビットコインの半減期ってなに?」
「次の半減期はいつあるの?」
ビットコインの半減期という単語は聞いたことあるけど、詳しく理解できていないという人も多いと思います。
半減期は仮想通貨の価格を調整するために必要になる仕組みです。
ビットコインでは過去の半減期の前後で価格が大きく変動しており、次回の半減期の時期や価格変動の傾向を知っておくことでリスクに備えることもできます。
ここではビットコインの半減期の仕組みや過去の価格推移、今後の予測などを解説します。
ビットコインの半減期とは
ビットコインの半減期は新規発行数が半減する期間のことです。
ビットコインの価格が半減することと勘違いしている人も中にはいますが、半減期とは価格が変動することではありません。
仮想通貨には様々な種類がありますが、ビットコインの発行数は無限に増やしていいわけではなく2100万という発行上限が決まっています。そして約4年ごとにマイニングで得られる報酬が半分に削減される仕組みになっています。
マイニングとの関係性
ビットコインの半減期はマイニングと大きな関係があります。ビットコインのマイニングとは、マイナーがハイスペックなPCを用いることでトランザクションを検証することで行われ、その報酬にビットコインを受け取ることができる仕組みになっています。
当初のマイニング報酬は50BTCでしたが、半減期を迎える度に50BTC→25BTCのように報酬も半減していきます。3回目の半減期で6.25BTCになり、最終的には33回の半減期を繰り返してマイニング報酬は0になる計画です。
ビットコインの半減期の重要性
ビットコインにはなぜ半減期が必要なのでしょうか。仮想通貨だけでなく法定通貨でも適正な価格を維持することが重要になります。通貨を発行し続けるだけでは価値の低下を招きインフレなどのリスクが発生することもあります。
そのため多くの通貨では新規発行量を調整して価値を維持し続けなければいけません。
ビットコインも総発行枚数は2140年までに2,100万枚と決まっており、半減期を繰り返すことが必要になります。
発行量を調整する目的
ビットコインの発行枚数は2100万という上限数が定められているため、発行量を調整する必要があります。2022年の時点で2100万枚のうち新規発行がされていない枚数は残り10%程度だと言われています。
もしも半減期がなかったら、すぐに発行上限枚数の2100万枚に到達してしまいます。ビットコインを全てマイニングし終えても価値がなくなることがありませんがインフレなどのリスクが発生する可能性があります。
そのため4年に1度、発行枚数を調整しており2140年ごろに全てマイニングがされる計画になっています。
このようにビットコインの発行量を調整することで適切な価値を維持する目的があります。
インフレ対策
半減期を採用する最大の理由としてインフレの対策があります。
ビットコインの発行枚数を調整せずに増やし続けてしまうと急激なインフレが起こるリスクが発生します。
インフレとは物の価値が上がり続けることです。例えば1億円の不動産が翌日には2億円に高騰するという状況を指し、インフレになってしまうと相対的にビットコインの価値も下がってしまいます。
このような事態を避けるために法定通貨では中央銀行が発行枚数を変動させることで急激なインフレを防いでいます。
同様にビットコインなどの多くの仮想通貨でも半減期を採用しておりバランスを調整する役割を持っています。
過去の半減期の価格変動
ビットコインの半減期はこれまで3回実施されています。過去の半減期では価格がどの程度推移しているのかやマイニング報酬の変化による影響などをみていきます。
2012年
はじめの半減期は2012年11月28日に実施されました。当日の価格は1BTC=12.3ドルでしたが、半減期前と半減期後にどのような価格変動が起こったのでしょうか。
上記のチャート推移を見る限り、半減期前に大きな価格の高騰や下落は見られませんでした。理由としては2012年のビットコインは現在よりも知名度が低く市場も小さいため影響が少なかったことが考えられます。
一方で半減期後の2013年には1BTC=120ドルを突破しており大幅な価格の高騰が起こっています。2013年3月にはキプロス危機によって法定通貨の信用が低下したこともあり、ビットコインの価格が高騰している背景もありますが、半減期も影響のひとつといえるでしょう。
2016年
2度目の半減期は4年後の2016年7月9日に発生しました。半減期の当日には1BTC=650.6ドルになっており、2013年のビットコインバブルから市場も拡大しています。
半減期の6か月前の2016年1月時点では1BTC=350ドル前後でしたが、翌年の2017年2月には1,260ドルを超えており、半減期の当日から100%近くの高騰をみせています。
このことから半減期前には価格が低下し、半減期後に高騰をする傾向があることが分かります。
2020年
3度目の半減期は2020年の5月11日になりました。ビットコインは2018年にバブルが崩壊して以降緩やかに回復をし、半減期当日には1BTC=8,821ドルにまで戻りました。
2020年3月には7,000ドルを切っていましたが、徐々に価格が上昇しており、2021年3月には58,000ドルという歴史的な高騰を記録しています。
マイニング報酬は当初から比較すると50BTCから6.25BTCまで減少しており、3度目の半減期のタイミングでマイニングを辞めるという人も増えました。
次回の半減期は2024年
半減期は約4年に1度の発生しており、次回は2024年の前半に起こるのではないかと予想がされています。
ビットコインの半減期はブロックが21万個生成されたタイミングで起こるため、10分で1ブロックが新たに生成されると、単純な計算では約4年で21万個のブロックが完成することになります。
半減期が近くなったら仮想通貨を購入すべきなのか
次回の半減期のタイミングである2024年には仮想通貨の変動はどのようになっているのでしょうか。
これまでの過去3度の半減期の変動を分析して、他のアルトコインなども含めて購入すべきかどうかを解説します。
2か月ほど前から価格変動がおこる
過去に3回の半減期に共通するポイントとして2か月ほど前からが値段の変動が起こりやすい時期といえます。
2012年の時点では、知名度や市場の規模がそれほど大きくなかったため変動が少なかったですが、2016年と2020年では半減期の数か月前から下落し徐々に変動しています。
このような影響がいつまで継続するかは不明ですが、過去の半減期ではいずれも数か月前から価格の変動が起こっています。
半減期の翌年に暴騰する傾向
ビットコインの半減期では直後に大きな変動が起こることはありませんでした。
1度目には翌年である2013年3月あたりから価格の上昇がみられ、2度目には2017年に価格が2倍以上に膨れ上がっています。3度目では翌年の2021年3月に歴史的な高騰を記録しており、いずれも半減期の翌年に大きな変動が起こっています。
2024年の半減期にも同様の変動がみられるのであれば、2025年に価格が高騰することが予想できます。
半減期とアルトコインの関係性
ビットコインの半減期とアルトコインの価格推移は関係あるのでしょうか。
代表的なアルトコインであるイーサリアムを例に見ていきましょう。
2020年の半減期では、ビットコインと同様に6か月ほど前から徐々に価格が上がる傾向にあります。他のアルトコインのリップルやライトコインも、ビットコインの半減期では価格が上がりやすいため、仮想通貨全体をみても購入をしやすい時期といえるでしょう。
まとめ
今回はビットコインの半減期の仕組みや2024年の半減期の予測について解説しました。
半減期とは価格が半減するわけではなく、マイニング報酬が半減するため多くの投資家にとって大きな影響はありません。
しかし過去の半減期の前後では価格が変動する傾向にあるため、過去のチャートをしっかりと確認しておくことで次回の半減期でも失敗をするリスクを減らすことができます。