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メタバースが注目されている理由とは?仮想通貨との関係や始め方を解説

メタバース
cryptomedia

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メタバースという言葉を耳にすることが多くなりました。メタバース(Metaverse)とは、Meta(超越する)、Universe(宇宙)という2つの言葉を合わせた造語で、仮想空間のことを指します。

しかし、メタバースが一体どのようなものか理解できていない人も多いと思います。

そこで今回はメタバースが注目される理由や仮想通貨との関係性、メリットや始め方、活用事例などを初心者でも分かりやすく解説します。

メタバースが注目されている理由

2021年10月にFacebookが社名をMetaに変更し、メタバースへの巨額の投資を表明しました。これを期に大手の企業が続々とメタバースへの参入を決めています。メタバース市場の拡大は続いており、2021年の145億ドルから2028年には1600億ドルと10倍以上に成長することが予想されています。

(引用:Global Virtual and Augmented-Mixed Reality to Witness 11-fold Growth by 2028

VRARのテクノロジーの進化

VR技術の成長がメタバースが注目される理由のひとつです。

開発当初のVRゴーグルは重く、映し出される映像も粗さが目立っていたため没入感がありませんでしたが、現在のVRゴーグルは軽量化が進んでおり、他の機器に接続しなくても使用できる機種も開発されています。

また、VRゴーグルの低価格も進んでおり、ハイスペックパソコンなどを用意しなくても気軽に遊べるようになったた、需要が拡大しています。

コロナ禍での需要拡大

近年では感染症の拡大により家にいる時間が長くなりました。通勤をすることやコンサート、イベントの開催が難しくなったため、メタバース上での需要が拡大しています。

ビジネスではテレワークが進んでいるためオンライン会議が導入されることが増え、他にも服の試着、不動産の内覧など様々な取り組みが行われています。

また、娯楽ではアーティストがメタバースでコンサートを開催したり、企業がバーチャルマーケットを開くなど、デジタル化が加速しています。

メタバースと仮想通貨の関係性

メタバースと仮想通貨にどのような関係があるのか疑問に感じている人もいるかもしれません。

これまでのオンラインゲームやプラットフォームでは取引時に法定通貨が利用されることがほとんどでした。

しかし、メタバースでは取引に仮想通貨を使用することがほとんどです。

メタバースと仮想通貨の関係性

例えば、「The Sandbox」ではSAND、「Enjin Platform」ではENJなどプラットフォーム内で利用できる独自のトークンを発行しています。

それではなぜ法定通貨ではなく仮想通貨を採用しているのでしょうか。

NFTの活用

メタバースではNFTという非代替性トークンが活用されています。NFTは改ざんが難しく所有者を明確にすることができ、デジタルデータをコピーすることができないという特徴があります。

違法なコピー品などがブロックチェーン技術によって出回らないことで利用者も安心してサービスを利用することが可能になります。

このNFTを利用するためには、仮想通貨での取引が必要になるのです。

メタバースのメリット

メタバースは私たちの生活をより便利にする役割があります。メタバースの市場が拡大し続ける背景にどのようなメリットがあるのかを理解しておくことは重要です。

国や通貨などの制約がない

現実世界で旅行に行くためには、現地へ行くための移動手段や日程の調整、ホテルや現地通貨など多くの準備をしなければいけません。

しかし、仮想空間であるメタバースでは、国境や法定通貨などの違いはなく、誰とでも気軽に交流することができます。

移動コストもなく時間を効率よく活用できることも大きなメリットといえます。

<h3>非現実的な空間の体験が可能</h3>

メタバースでは、現実では味わうことのできないような体験が可能です。

例えば、空を飛ぶことや乗り物を運転する感覚を体験すること、有名人に会うこともできます。

非現実的なことを実際に体験しているように感じることができるため、ゲームやエンターテインメントだけでなく、ビジネスやスポーツなどで活用することも期待されています。

新しい経済圏

メタバースによって新しい経済圏が生まれることが期待できます。

最近では大手企業がメタバースに参入をしており、利用者が様々なサービスを体験できるようになりました。

プラットフォーム内でアバターの服などアイテムを購入したり、メタバースの土地を取引することで新しい経済圏ができます。

今後、メタバースでのコンサートやイベント、コミュニティが発展していくと、メタバース市場の規模もさらに成長していくことでしょう。

メタバースの始め方

メタバースを始めるためには、必要機器の準備やプラットフォームへの登録が必要になります。また仮想通貨を取引で使用するため購入をしなければいけません。ETHのような有名な銘柄であれば国内取引所でも購入が可能ですが、場合によっては海外取引所でしか扱っていないような銘柄が必要になることもあります。

メタバースを始めるために必要なもの

メタバースのサービスを始めるためには必要となる機材があります。

  1. VRに対応したPC
  2. VRゴーグル

メタバースにも多くの種類がありますが、一般的にはVRゴーグルと対応したPCが最低限必要になります。

VRゴーグルにはスマホに装着するものやスタンドアローン型などがありますが、本格的なメタバースのサービスを利用するためにはPCに対応した高性能のVRゴーグルを用意しましょう。

また、パソコンに対しても高性能のスペックが要求されます。ノートパソコンでは難しい場合が多いので推奨のスペックを確認して条件を満たすことが求められます。

その他にも会話をするためのマイクやヘッドホン、webカメラなど目的に応じて用意をしましょう。

次にメタバースのサービスを利用するまでの手順をステップごとに確認していきます。

仮想通貨の取引所へ登録して購入

メタバース内では法定通貨ではなく仮想通貨での取引が主流です。

そのため、取引で必要になる仮想通貨を取引所で購入することからはじめます。

仮想通貨の銘柄によっては国内取引所で扱っていないこともあります。

その場合は海外の取引所へ登録して国内取引所から送金をするなど手間がかかる場合があることに注意しましょう。

仮想通貨のウォレットへ送金

仮想通貨のウォレットは MetaMask(メタマスク)などが有名であり、仮想通貨を保管するために登録が必要です。

取引所からウォレットへ送金する際にはアドレスを入力します。アドレスを間違えてしまうと送金した仮想通貨を失ってしまう可能性があるので必ずコピーをして慎重に送金を行いましょう。

メタバースのプラットフォームに登録

次に利用するメタバースのプラットフォームに登録をします。登録を行う際にウォレットへの連携を求められるため、上記で登録をしたウォレットの情報を入力することで連携することができます。

メタバースの活用事例

メタバースは幅広い分野に活用することができます。ゲーム以外にもビジネスのオンライン会議、教育やエンターテインメント、投資などがありますが、今回は代表的な活用事例を紹介します。

ビジネスでの活用

近年ではテレワークが推奨されるようになった背景もあり、メタバース内でビジネスができる環境が整っています。

HorizonWorkrooms

Meta社のHorizon Workroomsでは家にいながら会議をすることができます。ホワイトボードにペンで書き込むことやパソコンの画面を共有することができるため、まるで直接会って話しているような感覚でオンライン会議を行うことが可能です。

Horizon Workrooms2

また、Horizon Workroomsでは、VR機器を利用できない移動中の時でも必要に応じてビデオ通話やチャット形式に変更ができるため、状況に応じて切り替えて作業することもできます。

オンラインゲーム

フォートナイト クリエイティブ

メタバースといえばオンラインゲームを想像する人が多いかもしれません。Epic Gamesのフォートナイトは元々オンラインでバトルロイヤルを楽しむゲームでしたが、メタバース上で自由に街を作ったりイベントに参加して複数のユーザーと遊ぶことが可能になりました。

コロナ禍で家にいる時間が増えたことでイベントやコンサートなどをメタバース上で開催することが増加しています。

フォートナイトでも星野源さんや米津玄師さんなどが仮想空間でイベントを行っており、今後も家にいながら楽しむことができるバーチャルイベントが拡大することが期待されています。

まとめ

メタバースはオンラインゲームだけでなく、エンターテインメントやビジネス、教育、医療など多くの分野で活用されており、将来的にも市場の拡大が予想されています。

また仮想通貨との関わりも強いため、メタバースの動向を理解しておくことで投資に有利に働くこともあるかもしれません。

まだメタバースを体験したことがない方は、興味のある分野で一度体験してみてはいかがでしょうか。

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